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晴耕雨読‐Rainy Day通信‐

晴耕雨読 大人の音楽談義Vol.3

11月22日金曜日の夜、Rainy Day Bookstore & Cafeは、以前ブログでもお伝えしていた、片岡義男氏と小西康陽氏によるレコード・コンサート「大人の音楽談義 Vol.3」を開催し、大盛況のうちにイベントが終了しました。

「いい夫婦の日」でもあった11月22日。その日は、11月とは思えないほど、晴れた温かい夜でした。今回は「喫茶店でマスターがレコードをかけているイメージでレコード・コンサートを行いたい」というおふたりのアイデアにより、お客様が両氏のテーブルを囲みながら鑑賞、観覧するという、コーヒーやビールを片手にリラックスした良いテンションでスタートしました。

第3回目となる「大人の音楽談義」のテーマは、「このオリジナル、このカヴァー」。テーマ通り、本家であり、元祖であるアーティストのオリジナル曲を先に披露し、その後、その曲の秀逸なカヴァーを流す。片岡さんと小西さんは共に、それぞれの楽しい思い出や曲へのコメントをはさみながら、たくさんのレコードを聴かせてくれました。
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小西さんの選曲「Fly Me To The Moon」では、オリジナル曲の後に、中尾ミエの「月夜にボサノバ」を披露し、片岡さんは、ボブ・ディランの「風に吹かれて」のオリジナルの後に、マレーネ・デートリッヒが歌うドイツ語カヴァーを流す。さらに、小畑実の「星影の小径」を日本の戦後の思い出とともに選曲し、50数年ぶりにカヴァーされたという、アン・サリーが2003年にカヴァーしたものを現代の歌い方だと称すと、小西さんは先日のロバート・アルトマンの訃報から、映画『MASH』の主題歌、「Suicide is Painless」を選曲するといった具合にレコード・コンサートは続きました。曲の合間に差し込まれるおふたりの絶妙な会話はご来場いただいたみなさんの笑いを誘い続けました。
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今回ご来場いただいたみなさんは、片岡さんと小西さんの音楽への造詣の深さに改めて驚かされたのではないでしょうか。二人がこれまで音楽に関わってきた時間の長さの存在、今もなお、その興味の幅は狭まること無く続いているという事実。それを、笑いとともに魅せてくれた「大人の音楽談義」は二人にしか紡ぐことのできない、レコードを介した夜伽話なのかもしれません。
また次回、第4回目の「大人の音楽談義」が実現することを願って、あの夜の音と談義に酔い続けていたいですね。
by switch-rainy | 2006-12-04 10:54




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